STEAMラボの特徴
◆少人数クラス(最大6人)。
指導者から参加者への一方通行的な指導であれば20人、30人であっても可能です。しかし指導者↔参加者、参加者↔参加者という双方向コミュニケーションをメインテーマのひとつに置くSTEAMラボではそうは行きません。ラボでは代表者の経験から、各自が十分に主体的に活動でき、かつコミュニケーションも円滑に可能な人数として、クラス人数を最大6人までとしています。
◆講師はラボ代表者が務めます。学生アルバイトではありません。
経験豊富な代表者本人が講師です。子どもの発想を重視して、やってみたいということは基本的に止めません。必要な機材や道具も要望に応じて対応することができます。また代表者が理念、カリキュラム、実習まですべて一貫して作成していますので、当たり前のようですが、建前ではなく常に理念を目標として指導します。
◆メイン活動日(土日)以外にもラボ開放日があります。授業で作った作品をさらに深めることができます。(詳細は「活動内容と費用」参照)
STEAMラボは、参加者自身が研究する場所「ラボ(研究所)」です。平日に自由に研究できるようにラボを開放することで、芽生えた好奇心に制限をかけない教育を行います。
◆キット工作は行いません。多少危険でも、自ら素材を加工して、失敗を繰り返して作ります。
学習キットのメリットは、実は指導者側にあります。特別な設備も不要で、指導者の力量に関わらずある程度の教育ができ、かつ怪我をされる恐れがありません。子どもは喜びますが、それで本当の力が身につくのでしょうか?ラボでは、基本的に自分で素材を加工して作り上げます。ドリルや刃物を使います。「絶対に怪我をさせない教育」ではなく、「どうすれば怪我をしないか考える教育」を行います。
◆「学び方」や「考え方」を具体的に教えます。
ラボでは知識や技術だけでなく、学び方や考え方も教えます。本当に子どもが主役のアクティブラーニングを行うためには、子どもが自分で考えるための土台が不可欠だからです。その土台の上で、具体的な問題に対して、自ら調べてチームで話し合い、考えを深めて行きます。
具体例
- クリティカル・シンキング (批判的思考。問題を定義して、人間の考え方のクセを自覚し、深く問い続ける。)
- 文脈的視点 (ある物事の歴史背景や地理的要因など。)
- 人生とキャリア (人生のビジョンを言葉や図にして、その後もそれを見直し続ける。)
- ICTによる学習 (SNS、WEB検索、Google翻訳、YouTubeなどによる学習。)
- 理由を言葉にする意識 (「面白そう」「なんとなく」で終わらせず、言語化を推奨。)
◆読書と議論を重視します。
確かにWEBで最新の知識は得られます。SNSで世界中とつながることもできます。しかし文脈をともなった深い理解は、今のところ書籍からでなければ得ることができません。また対面の議論なくしては、偏見に気づき、考えを深める事もできません。ラボの活動そのものに読書の時間があるわけではありませんが、図書コーナーに良書を充実させて、読書の大切さは事ある毎に伝えていきます。